ゆりどく

百合的な何かを書いていこうかなと

『世界の終わりと魔女の恋 2巻』堕ちれば魔力を失ってしまう。だとしても、あなたと一緒に笑い合いたい。

KUJIRA『世界の終わりと魔女の恋 2巻』の感想です。

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表紙

恋心を持つと魔女は魔法が使えなくなる。

しかしアリスは恋に落ちてしまいました。

魔力がだんだんと消えていく中で、それでもマリと共にありたいと願う。

そんなお話の第2巻となっております。

 

悪魔によって人間界に飛ばされたマリとアリス。
先生の救援を待つことになるのですが、飛ばされた場所は曰く付きの山でマリは早く離れようとします。

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とりあえずマリの家に行くことになり、山から降りるふたり。

学校の裏山なので、すぐに学生と鉢合わせします。

どうやらマリの同級生なのですが、様子が変です。

マリの顔を見るなり、怖がり悲鳴を上げます。

騒ぎにならないようアリスは同級生を魔法で眠らせました。

そして魔女の格好が目立つからと魔法で学生服に着替えます。

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なにこの制服アリス超絶かわいい。

ふわふわの髪にスクールカーディガン。

まるでお人形さんみたいです。

本人がその可愛さを自覚してないところも良いですね。

マリもアリスのかわいさにめろめろです。


さてマリの家に向かう途中でクレーンゲームで遊ぶ学生さんを見かけます。

興味ありげなアリスなので遊んでみました。

マリでは取れなかったぬいぐるみを、アリスは簡単にとってしまいます。

魔法を使わずふたり協力したことで、思い出になるという意味が分かったアリスなのでした。

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ってかもうデートですよ。これは。

ふたり制服に着替えて、ゲーセンへ行ったりの思い出作り。

デート以外の何物でもありません。

 

実家に着くとそこは売り地となっており、家族どころか家すらありませんでした。

近所の人に話を聞くと事故で家族全員死んだとのことです。

最初に会った同級生が異常までに怖がってた理由はそのためでした。

近所の人にお墓の場所を教えてもらったので一目散に走り出すマリ。

 

アリスは骨になった人間を蘇生させるのは難しいと追いかけます。

しかし、あまり走りなれてないのかこけてしまいます。

離ればなれになると焦るアリスでしたが、マリもこけていました。

骨になっているなんて簡単に言わないでとマリ。

 

アリスはマリが何を言いたいかうまく理解できないようです。

そもそも魔女は生まれた時から心をつぶされます。

そのため誰かに共感したり感動したりはしないのです。

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 しかし、雨上がりの虹をみて思わずきれいと呟きます。

その言葉を聞いたマリは魔女と悪魔に抗うための力を貸してほしいとお願いします。

魔女でもいいの?とマリに問いますが、虹がきれいと思える心があるアリスは魔女じゃないから信頼できると返します。

こうしてふたりは約束を交わしました。

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 そこにドリー先生が迎えに来て、学園に帰ることになりました。

先生は転送中にはぐれないよう二人を眠らせます。

 

目を覚ますとマリの姿をみて安堵するアリス。

マリも目を覚ましますが、様子が変です。

魔女たちがマリを学園に連れ去るときにドリー先生がいたそうです。

さきほど眠らされたときに思い出したとのこと。

まだ先生たちは秘密にしていることがあるようです。

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 アリスはドリー先生に呼び出され、マリの教育係を外されました。

まだマリの魔法の知識は不十分だと食い下がるアリス。

しかし悠長なことは言ってられないと先生は取り付く島もありません。

蘇生魔法の副作用で心まで蘇っては肝心の魔法が使えなくなります。

はやくコントロールできるようにならないといけません。

教育係を外されたアリスとマリは離ればなれになってしまいました。 

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 続いてドリー先生の過去のお話。

先生は若かりし頃、魔女狩りに巻き込まれて最愛の人を亡くしました。

そこに現れたアリス・キテラと名乗る魔女に生き返せたいならついてこいと言われるのでした。

ドリー先生の目的は人間の復讐というより、好きな人を蘇らせることにあります。

そのためマリの蘇生魔法がどうしても必要なのです。

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 さて最後にマリの方でもいじめっこのクラスメイトからアリスが堕ちて

魔力がなくなっていることを知ります。

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魔女と言っても人間に復讐したい者、人間が好きな者と一枚岩ではないようです。

それぞれの思いが交錯するなかで、マリはどうするのでしょうか?

 色々伏線がありましたので、次の巻も楽しみにしたいと思いました。

 

 《世界の終わりと魔女の恋の記事》

『世界の終わりと魔女の恋 1巻』世界を滅ぼす暖かくて優しい恋の物語