綿矢りさ『生のみ生のままで〈上〉』
綿矢りさ先生といえば蹴りたい背中かとかインストールとかですね(古い)
そ
読みやすい文章なので、小説にあまりなじみがない方も読んでみてほしいです。
あらすじ
逢衣は彼氏と一緒にリゾートホテルへ遊びに行った先で、彼氏の友人とその恋人彩夏と出会います。
彼の友人は紳士的なのに対して彼女のほうは不愛想な態度でした。
いくら芸能人だからといっても彼女の横柄さに嫌気をさしていた逢衣でしたが、とあるきっかけで仲良くなります。
旅行から帰った後でもふたりは頻繁に会うようなりました。
この時逢衣はいい友達ができたと思っていたのですが、実は彩夏は恋愛的感情として逢衣が好きだったのです。
最初は戸惑い、拒絶していた逢衣でしたが、紆余曲折を経て二人で同棲することになります。
結婚間近の彼氏と別れたりといざこざはあるものの、二人はおおむね楽しく暮らしていますが………
アイとサイカ
前半は彼女たちの出会いと付き合うまでとなります。
最初の印象は良くないです。不遜で高圧的な態度をとる彩夏は仲良くなりたくない雰囲気があります。
皆で酒盛り中に逢衣は彼氏にソーダ割りを作っていたのですが、彩夏から酌しなくてもいいと言われます。
よけいなおせっかいと思う逢衣でしたが、これって彩夏なりの気遣いっぽいんですよね。
そのあと逢衣のためにチューハイ注いでいますし。
そのあと、雷にトラウマを持つ彩夏を励ましたことからふたりの距離は縮まり、よく遊ぶようになります。
そんなある日、逢衣は彩夏から告白されます。
同性から恋愛感情を向けられることに本気でイヤだった逢衣ですが、彩夏のことは良い友達と思っていたので離れることはできませんでした。
彩夏の方も嫌われたくないからと口では言っているのですが、ここぞいうときは大胆になります。
ちなみに元カレさんは彩夏から口説きにいってます。恋愛に関しては積極的になるみたいです。
逢衣も最初はイヤがっていたのですが、少しずつ流されていきます。
彩夏自体はきらいではないですし、どちらかというと常識や彼氏の存在が逢衣の気持ちを縛っているように感じられました。
結局、彩夏と付き合うようになり、彼氏とは別れることになります。
そして後半からは怒濤の百合乱舞。
百合描写の大半が物理的なんですよね。
手をつないでデートしたり、抱き着いたりしてます。さらにお家では濃厚なさわり合いしてお互い身体の隅々まで理解していくのです。
このまま末長くイチャイチャしてたら良いのに、そうは問屋が卸さない。
まあ芸能人と一般人といえば、といったお約束な展開になったところで
ちなみにビフィズス菌が豊富な飲むヨーグルトってR1のことかな?
あれの代用品となると、飲むのに抵抗があるなあと思いました。