ゆりどく

百合的な何かを書いていこうかなと

背徳百合も葛藤百合も楽しめるは今だけっていう話

禁断の恋愛っていいよねー。特に同性恋愛は古来から伝わっており、どんな時代でも常に一定の需要がある。僕も百合が大好きだ。

女性(男性もだが)の迷いや心の動きは大変良いものだ。とはいえ同性恋愛における葛藤や背徳感を楽しめるのは今だけだ。

 

ここでいう同性恋愛とは主従百合や姉妹百合といった関係性によるものではなく、百合そのものへの葛藤や背徳感といった意味合い。例えば「私、女なのに女子を好きになってしまった。どうしよう?他の友達は男子が好きなのに。皆や好きな人に気持ち悪いって思われないかな?」みたいな葛藤のこと。あるいは許されない行為だからこそ良い。恋愛は障害が多いほど燃え上がるっていう背徳感。

 

それが楽しめるのは今だけ。

 

そもそも何故葛藤したり背徳感を覚えたりするのか。昔は世間的にタブーになっていた時代があり、同性で付き合うなんて周囲からは諸手を挙げて賛成されなかった。それゆえ現実だけじゃなく漫画や小説の中でも同姓で好きあうことに抵抗したり反対したりするキャラがいる。そこから葛藤や背徳感が生まれるのだ。

 

しかし時は移ろい葛藤や背徳感は時代遅れになりつつある。特に背徳感は昔に比べてかなり減少しているのではないか。何なら作品によっては百合が当たり前だよねって世界観もある。そういう所では背徳感は覚えにくい。

 

この変化はいろいろな人の活動によるものだ。多様性を認め、自分らしく生きていこうという社会運動が頻繁に行われている。またそういった活動に参加していなくても百合漫画を購入したり、SNSで百合漫画が楽しいと伝えるだけでも変化は起きていく。

世界では同性婚ができる国もあるし、日本ではパートナーシップが浸透しつつある。このまま世界が進めば日常に同姓恋愛が溶け込むようになるかもしれない。であれば葛藤する必要もなくなる。

 

何が良いものかは時代によって変化していく。背徳百合はいいぞと言ったところで未来人には理解されない。いずれ淘汰されていくだろう。であるならばこの時代にしかない貴重な百合ジャンルを楽しみたい。それが今を生きる特権ではないのかと思うのでした。

 

 

 

 

 

ちなみ『タダでは抱かれません』は百合が日常に溶け込んだ世界。

 

 

 

これは関係ないサムネ用。