ゆりどく

百合的な何かを書いていこうかなと

平尾アウリ先生の『まんがの作り方』を久しぶりに読んでみた

百合が好きな方なら平尾アウリという漫画家を知っていると思う。

そうアニメ化もしたシュール系百合漫画『推しが武道館いってくれたら死ぬ』の作家の方だ。この方は以前にも『まんがの作り方』という百合漫画を描いている。

 

百合漫画ってだいたい月の中旬から下旬に発売される。上旬は新刊がないのでちょっと昔の百合漫画を読んでみた。押し入れを探っていたら懐かしい本が出てきたので感想を書いてみる。推し武道が好きな方にもぜひ読んでほしい。

 

以下、簡単なあらすじ

 

川口は漫画で食っていくために漫画家再デビューを目指す。しかしなかなかいいアイデアが浮かばなかった。そこで今流行しているガールズラブのネタ集めのために後輩の森下と付き合うことに。
好意を持ってくれている後輩を利用していることに多少罪悪感を覚えるも、なんやかんやあり実は森下は売れっ子の漫画家ということが判明する。
新人漫画家の川口と売れっ子漫画家の森下。そんなふたりが織りなす漫画家百合となっている。

なおタイトルに反して漫画の作り方を紹介しているわけではない。完全な百合メインだ。

 

漫画家として売れっ子森下を越えたいと思っている山口と、漫画よりも先輩と一緒にいたいと思っている森下。
このふたりの価値観の微妙なズレが良き。本当は山口も森下も一緒にいたいと思っているのだが、可愛い彼女がいると漫画の制作に遅れが出てしまう。逆に森下は先輩と一緒だとテンションが上がって漫画のアイデアが溢れてきてたくさん描ける。

 

恋愛か漫画か。どちらかを犠牲にするとは考えてなくてどう折り合いをつけていくか。
本当はふたりずっと一緒にいたいと思っている。だがそのままだとどれかが破綻していく。価値観のずれを少しずつすり合わせていくの尊い

 

いや、まあそんな難しい話ばかりじゃなくて、平尾先生のいつものシュールギャグを楽しむ漫画だ。気楽に読んでもらいたい。

 

 

百合デートといえば水族館。2巻ではふたりで水族館デートしている。水族館がでてくる百合作品は直近だと『リコリスリコイル』、ちと前だと『熱帯魚は雪に焦がれる』などで知られている。この巻は2009年に発売してるので百合=水族館の構図は14年前から存在していたことに驚いた。もはや伝統といっても過言ではない。

ただデートの誘い方が誌上私信(自身の漫画のキャラクターにお誘いのセリフを言わせてる)なのはこれが初だし今後もないと思う。

 

 

Kindle Unlimitedだと1巻無料。普通のkindleでもポイント50%還元中でした。

よろしければぜひ。

まんがの作り方(1) (RYU COMICS)

 

 

 

 

これは関係ないサムネ用

購入した当時はkindle知らなかった民。