ゆりどく

百合的な何かを書いていこうかなと

【2023年ベスト百合カップル】カクヨムで300話以上掲載されててそれを4周読破してるんだから彼女たちを選ばないのは嘘

個人的に一番刺さった百合カップルは誰なのかを毎年考えてます。とはいえ今年に関しては考えるまでもない。とある百合小説に嵌りまして300話×4周ほどしています。合計1200話。何度読んでも飽きない。こんなに沼っているんだからどう考えても彼女たちが2023年のベスト百合カップルで間違いないだろう。


その小説の名前は『週に一度クラスメイトを買う話』

通称週クラ。

 

 

クラスの地味女子である宮城が、いわゆるカースト上位女子の仙台に5000円を払って放課後を一緒に過ごす話。その5000円で宮城は仙台に命令をすることができる。最初は漫画を読ませたり、宿題をさせたりしていた。ある日きまぐれで宮城が足をなめさせる命令をしてから、少しずつふたりの距離が近づいていく。

 

 

その近づき方が最高に良き。仙台はぐいぐい近づいていくのだが、宮城は気まぐれかのように近づいたり離れたりしている。見てる側はやきもきしてしまう。

ただ宮城は宮城なりの考えがあって離れたりしている。例えば宮城は自分の体を仙台に触れてほしいと思っている。しかしひとつ許せばあれもこれも要求してくるので、簡単には触らせない。言われててみればなるほどとなるが、宮城はそういったことを何も話さない。だから仙台から見れば触れるのは嫌がっているわけではないのに離れていくのは何で?となる。仙台と読み手はそんな宮城にふりまわされてしまうのだ。

 

 

ところで百合作品ではお互いの呼び方を重要視されていることが多い。最初は苗字でさん付けで呼び合っていたのが、とある出来事があって絆が深まり下の名前で呼び合うようになる。百合の醍醐味。

しかしこの週クラは違う。頑なに苗字で呼び合っている。仙台は下の名前で呼びたいし呼ばれたいと思っているのだが、宮城が断固として拒否している。友達は下の名前で呼んでいるのに、なぜこうも下の名前で呼ばれたくないのか。宮城的に下の名前で呼ぶのは友達である。仙台を自分だけのものにしたい宮城は普通の友達扱いはしたくない。だから苗字呼びにこだわっている。

名前の呼び方の変更は百合的にかなりおいしい展開だと思っていたのだが、宮城の考えにも共感できる。嫉妬や所有欲があるからこその考えだ。大変良き。

 

 

歪で尊い関係のふたり。カクヨムでは今320話ほど掲載されている。かなりの長期連載だが一度読み始めると夢中になりすぐ読了してしまう。またファンタジア文庫では3巻まで発売している。こちらは書き下ろしのストーリーもあるので買って損はないはずだ。

何度も言っているが僕はこの小説をカクヨムラノベ版合わせて4周している。それくらいおもしろい。さすがに4周してとは言わないがカクヨムで最新話を追いかけつつ、ラノベ版を楽しんでほしい。人生が充実すること間違いないから。

 

 

 

 

 

 

2022年のベスト百合カップルはこちら。

rindokudoku.hatenablog.com

 

 

 

 

 

これは関係ないサムネ用。