袴田めら『相方システム』2巻の感想です。
主人公は直ですが、今回は回路君が活躍していました。
がんばれ主人公。
そして伊吹と優花先輩の過去に何があったか判明します。
伊吹や回路君にとっても、この漫画を読む人にとっても
ショッキングな内容になっています。
以下閲覧注意です。
二人の過去と悪魔の正体
伊吹と優花は相方として、恋人として仲の良いふたりでした。
今では伊吹の方が一方的に優花のことを嫌いになろうとしています。
しかし未だに彼女のことを振り切ることができていません。
回路君は性格的に優花が伊吹に対して何かしたのだろうと踏んでいます。
そこで回路君は優花と二人きりになりどんな悪いことしたのか聞きだします。
優花は伊吹と付き合っていたのですが、性欲を発散させるために男を寮に連れ込んでヤっていました。
そこにたまたま伊吹が来て現場を目撃してしまいます。
優花は当時を振り返って異性を連れてきてはいけないという寮の規則を破ったことだけ反省していました。
これには回路君も衝撃を受けたようです。
優花は寮の規則を破ったことは悪いと思っていましたが、
恋人がいるのに他の男と寝ることについては特に何も思っていないようです。
回路君も優花の異常性に初めて気づき、倫理的に良くないことだと説明します。
しかし、優花はぴんと来ないようで、むしろ性欲を解消するために回路君とします。
ただ優花は本当に好きな人とするべきと言って最後まではしませんでした
これには泣きたい気持ちになる回路君。
優花はどうにも人の気持ちがわからないようです。
伊吹を傷つけて、今度は回路君を傷つけて、当の本人はどこ吹く風です。
回路君は性欲解消の相手程度にしか見てもらえなくて悲しんでる、
というのもわかっていないようです。
悪魔と上手く付き合うには?
美しいけど性格が悪い優花に振り回される伊吹と回路君。
また直も間接的ではありますが、
相方の心が優花にあるということで、被害者のひとりかなと。
優花がいなければ丸く収まる気もします。
いや、優花が嫌いというわけでなく、
あくまで物語の上で出てこなかったらという意味です。
むしろ優花の性格は個人的に好きです。
浮気はいけないと思いますが、性や対人関係において自由奔放で我が道を行く。
そこが優花の魅力のひとつです。
ただ優花が改心するのは難しい気がします。
なので優花は人に順位をつけるのをやめてほしいかもです。
伊吹も回路君も同列になれば、2人が幸せってのはならないけど、
妥協点にはなるかな。
優花ハーレムエンド
あるいは直がものすごく頑張って、伊吹の心を優花から離すとか。
これが一番きれいな着地点です。
優花にこれ以上心を乱されたくない回路君は
そもそもの原因である相方システムに疑問を持ち始めます。
同じことを考えている生徒もいるようで、
今後はシステム自体に焦点が当てられそうです。
相方システムによって先輩の助力を得られてよかったという人もいるかもしれませんが
往々にしてこのシステムのせいで人間関係ががたがたで不幸になる人もいます。
とにかく回路君推しの僕としては
優花と対等に付き合えるようになれればいいなあと思いました。