吉富昭仁 『リリィシステム』の感想です。
百合少女たちは機械仕掛けの夢を見る(帯)
絡まるケーブル×ふたりきりの少女たち
文学少女の奈々とスポーツ少女の瑞希は進学先が別で離ればなれになることが決まっています。
ある日二人は納屋でVRの古い機械を見つけました。
奈々と瑞希はふたりきりで仮想空間で過ごすようになり、
とあるきっかけで二人の仲がさらに親密になっていく様子が描かれています。
ストーリーもさることながら、イラストとしても楽しめる漫画です。
調べてみたらもともと、百合展にてグッズイラストとして出展からの漫画化となったみたいですね。
VR機をつける二人
仮想空間の中
Episode10
眠る少女を起こす冴えたやりかた
先に仮想空間から目覚めた瑞希と仮想空間に取り残されたまま眠る奈々。
カメラを通して仮想空間から現実世界のことが見えるのを知っている瑞希は
しっかりとカメラの位置を確認してから、まだ眠っている奈々にキスをします。
キス…しただろと問う奈々に対して舌も入れてみたと悪びれもなく答える瑞希。
ばしっと叩く奈々ですがまんざらでもなさそうです。
仮想空間からキスを見せつけられる奈々
やはり女の子が眠っている女の子を起こす時はちゅーに限ります。
しかも瑞希は仮想空間から奈々が見ていることを分かっていてキスをするのでこれはもう遠回しの告白と言っても過言ではありません。
それからも二人は仮想空間に入り浸り続けます。
この空間内はさびれた廃墟ではありますが、二人にとってはユートピアだったのではないでしょうか。
末永くふたりきりで過ごしてほしいなと思いました。
関係ないけどぐるぐるケーブルと女の子と言えばコレ